ブックメーカーの運営ライセンス制度
海外ブックメーカーを運営する為のライセンスはどのような機関が発行していて、どのような仕組みでベッティングができて、お金の支払いや的中した時の払い戻しはどういう流れで行われるのかがわからないですよね。
安心して海外ブックメーカーでスポーツベッティングを楽しむ為にも、ブックメーカーの運営の仕組みを知ることは大切です。
この記事では、海外ブックメーカーの運営の仕組みが分かるように図解で説明し、安心できるブックメーカーの指標であるライセンスについて説明しています。
それでは最初に、ブックメーカーの仕組みから見て行きましょう。
ブックメーカーの仕組み
ブックメーカーを構成するのは4つの機関と、海外ブックメーカーにアクセスをしてベッティングをするプレイヤーから成り立っています。
そして、ブックメーカーは魅力的なオッズを発表し、ベッターにエキサイティングなスポーツ観戦という楽しみを提供してくれるのです。
プレイヤー
プレイヤーは、スマホ・タブレット・パソコンなどのデバイスで、海外ブックメーカーにアクセスをして、クレジットカード・仮想通貨・電子マネーなどでアカウントに入金を行いベッティングを行います。
予想が外れるとアカウント残高は減り、無くなれば再び追加入金を行います。予想が的中しアカウント残高が増えて引き出したい場合は、ブックメーカーサイト内で出金手続きを行うことで仮想通貨口座や電子マネー口座にお金を引き出すことができます。
自分の取引銀行にお金を移動したい時は、それぞれの機関から出金手続きをすることで送金することが可能です。
ブックメーカー
あらゆるスポーツのオッズを提供し、時には天気、政治の投票結果など、魅力的で面白いギャンブルを作り出すのがブックメーカーの役割です。
そして、プレイヤーはブックメーカーの魅力的なオッズにベットし、予想が的中したプレイヤーには配当を支払うのがブックメーカーの役割です。
ライセンスの発行機関
政府またはそれに準ずる機関がライセンスを発行し、ブックメーカー事業を認可しています。
ライセンスを発行している政府や機関は、イギリス、マルタ共和国、ジブラルタル、マン島、カナワケ(カナダ)、PAGCOR(フィリピン)、オランダ領キュラソー政府などが挙げられます。
これらの政府や機関によって発行されるライセンスには、それぞれランクがあり、イギリスやマルタ共和国、ジブラルタル、マン島などで取得しているライセンスは信頼性が高く、安心して遊ぶことができます。
だからと言って、他の発行機関は危険なのかというとそうではなく、例えば10BETは、イギリスで運営しているサイトはマルタ共和国でライセンス取得していますが、日本向けのサイトではキュラソー政府でライセンス取得しているので、安心できるブックメーカーを選ぶことが何よりも重要だという事です。
決済会社
決済には、クレジットカード、仮想通貨、電子マネーを使うことからこれらの機関において契約を事前に交わしておく必要があります。
日本人であれば、多くの人がクレジットカードを所有しているはずですからすぐに入金することが可能です。クレジットカードを持っていなくても、仮想通貨、電子マネーで入金ができるので持っていない人はそちらの金融機関で口座開設することをお勧めします。
出金時には、仮想通貨、電子マネーに対応するところが多く、銀行送金で直接引き出すことのできるブックメーカーは珍しいので、仮想通貨、電子マネー口座を開設しておくことをお勧めします。
ソフトウェア会社
ブックメーカー事業主と契約を交わし、ブックメーカーが発表するオッズ、プレイヤーのベット額などを取りまとめるシステムや、オンラインカジノゲームを提供するのがソフトウェア会社の役割となっています。
また、ライブゲームを除く、スロットゲームやテーブルゲームなどのオンラインカジノゲームを提供する時には、第三者機関に認可されたランダムナンバージェネレーター(RNG)を使うことが求められています。
これは、無作為抽出によって数字を抽出し、スロットの出目やカードゲームの出目を制御するもので、不正が起きないように第三者機関に認められたものを使用しなくてはなりません。
第三者機関
ブックメーカー事業者が公平な運営を行っているかの監査や、ソフトウェア会社がブックメーカー事業者に提供するプログラムに不正がないかを監査します。
ライセンスの重要性
ブックメーカーの運営ライセンスを政府やそれに準ずる機関が発行するのには理由があります。
それは、犯罪を事前に防止するためです。
ギャンブルは、反社会的勢力の資金源になったり、犯罪で得たお金の資金洗浄の場となったりすることから、国が免許制度を設けて、反社会的勢力が開帳する賭博場へ一般人が出入りしないようにする目的があるのです。
この他にも、ブックメーカー事業を合法化することによって、税収に繋げることが可能であることから合法化をしている側面もあります。
これは日本の公営ギャンブルも同じで、日本には賭博罪がありますが、特別法において競馬や競輪、競艇、TOTOなどのギャンブルが公に認められています。
このように、海外ブックメーカーのサーバーにアクセスをしてスポーツベッティングを楽しむ場合は、自分が犯罪に巻き込まれないためにも必ずライセンスの確認をしなくてはなりません。
ライセンス発行機関
ブックメーカー事業者にライセンス発行をしている主な政府や機関は以下の通りです。
イギリス
ジブラルタル
マルタ共和国
キュラソー政府
イギリス
発行機関はGambling Commission
https://www.gamblingcommission.gov.uk/Home.aspx
ライセンスの信頼性は非常に高く、審査も厳しいです。財務状況が良好であることが事業者に求められ、事業者のマーケティング手法についても言及することがあります。
イギリスのライセンスを取得するオンラインカジノ事業者の多くは株式上場をしている企業が多いです。
ジブラルタル
発行機関はジブラルタル政府
httpss://www.gibraltar.gov.gi/finance-gaming-and-regulations/remote-gambling
ジブラルタルも優良なライセンスとして知られていますが、日本に進出してくるオンラインカジノ事業者の中では滅多に見かけることはありません。
有名な事業者を挙げると、スポーツブックで知られているウィリアムヒルがジブラルタルのライセンスを取得しています。ウィリアムヒルはロンドン証券取引所に上場している企業でFTSE250の採用銘柄でもあります。
マルタ共和国
発行機関はMGA(MALTA GAMING AUTHORITY)
イギリスのギャンブリングコミッションよりも税制上のメリットが高く、近年では多くのオンラインカジノがマルタ共和国のライセンスに切り替えています。
それでも、イギリスギャンブリングコミッションの審査基準を保っていることから、マルタ共和国のライセンスも優良なオンラインカジノであることを証明するライセンスとして知られています。
主なブックメーカーは、チェリーカジノがあります。
オランダ領キュラソー政府
発行機関はCURACAO EGAMING
httpss://www.curacao-egaming.com/
キュラソー政府は日本に市場展開しているブックメーカー事業者のほとんどがキュラソー政府でライセンス取得しています。
主なブックメーカーは、10BET JAPANがあります。
第三者機関
第三者機関は、オンラインギャンブル事業者がライセンス取得後に、サーバーに格納したプログラムを違法に改変しないように監査することなどを目的に存在しています。
第三者機関による監査は法的な強制力はありませんが、オンラインギャンブルを楽しむ前に、自分が登録しているブックメーカーが第三者機関による監査を入れているかの確認はしておくと安心して遊べます。
eCOGRA
eCOGRAは、世界中のオンラインギャンブルの管轄区域で何千ものゲームをテスト、認証しています。
その中でも、RNG(ランダムナンバージェネレーター)のテスト、ゲームログの最終結果ゲームデータを利用してペイアウトルールの完全性と正確性の検証は市場のニーズ対応しています。
GLI
GLI(Gaming Laboratories International)は、あらゆる種類のゲーミングテクノロジーに対する独立したテスト及び評価サービスをゲーミング業界に提供することを目的としたグローバル企業です。
同社は、幅広い種類のゲーム機、ソフトウェア、システム、周辺機器に対して、機能性とコンプライアンスの評価を提供するエキスパートです。
GAMCARE
GAMCAREは、ギャンブルに関する悩みや問題を抱えている人たちをサポートするイギリスの民間団体です。
GAMCAREのロゴのあるギャンブルサイトは、ギャンブル依存症や自己規制プログラムに力を入れているカジノサイトであると言えます。
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