ブックメーカーの歴史
世界のギャンブル市場は、2020年から2024年の予想期間中に5%のCAGR(年平均成長率)で成長し、2316億3000万ドル(約23兆円)の規模に達する見込みであることが、世界の市場調査レポートで報告されています。
そして、ブックメーカー発祥の地であるイギリスでは、年間約140億ポンド(約2兆1215億円)の利益をもたらしていると言われています。
このように、ブックメーカーは世界のギャンブル市場の約10%を占めている巨大産業だということが分かります。現代のブックメーカーは、歴史のどこから始まったのでしょうか?まずは、ブックメーカーとは何なのかについて見て行きましょう。
ブックメーカーとは何か?
ブックメーカーとは競馬やサッカーなどあらゆるイベントに対してオッズを設定し、賭けを取りまとめ、そのオッズに基づいて、予想が的中したベッターに配当金を支払う人のことを言います。
これは個人だけではなく企業の場合もあります。
ブックメーカーは、レースやスポーツ、天気や選挙投票など様々な分野でオッズを発表しています。
サッカーで言えば、強いチームはオッズが低くなり、弱いチームであればオッズが高くなります。このオッズの高い低いによって魅力的なゲームに変貌し、ベッターは賭けをしたくなるという訳なのです。
ブックメーカーは、競馬場や町中に店舗を構えているのが伝統的でしたが、2000年ごろからインターネットが普及したことでオンラインブックメーカーの人気が高まっています。
その影響は日本にまで及び、日本国内でも海外政府公認のブックメーカーでスポーツベッティングを楽しめるようになりました。
それでは次に、ブックメーカーの歴史を見て行きましょう。
ブックメーカーの歴史
ブックメーカーの歴史は1790年代までさかのぼり、ハリー・オグデンがイギリスで初めてブックメーカーを開業した記録が残っています。
彼は、ニューマーケット・ヒース競馬場でブックメーカーを展開し、それぞれの馬にオッズを付けてブックメーキング方式を生み出しました。
ブックメーキング方式とは、イギリスの競馬に見られるもので、ブックメーカーと客との間で決められたオッズによって配当金を支払う方式のことを言います。
因みに日本の競馬で使われるオッズはパリミュチュエル方式で、JRAが控除額を先にとっておいて残ったお金を配当金として支払う方式をパリミュチュエル方式と言います。
ブックメーカーの歴史の中で、現代のブックメーカーの在り方へ近づいた大きな出来事は、ブックメーカーが競馬場に限定されなくなったことでした。この限定が無くなったことで、サッカー、ラグビー、クリケットなど主流スポーツのベッティングに大きな市場が開かれました。
オグデンが競馬でオッズを提供し始めたことから始まったブックメーカーの歴史はこれを機に加速し、様々なスポーツイベントにオッズが提供され、テレビ番組や政治的な投票、世界的なイベントにまで広がっていきました。
オンラインブックメーカーの登場
インターネットが登場したことにより、ブックメーカーの運営に大きな影響を与えました。
オンラインでギャンブルができるようになったことで、より多くのプレイヤーがギャンブルを楽しめるようになり、ブックメーカーのみならず世界のギャンブル市場に好影響を与えることとなりました。
オンラインブックメーカーの利用者は、スマートフォンで最新オッズをチェックし、外出先で手軽に賭けに参加することができるようになりました。
オンラインブックメーカーは、スポーツベッティングだけにとどまらず、オンラインカジノも利用客に提供しギャンブルをエンターテインメント化することに成功したのです。
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